伴走船の船長さんと、簡単に打ち合わせをしていよいよスタート。
港の外まで伴走船で運んで貰い海へ飛び込む。
(泳路は下の地図を見て下さいね)
大島海峡地図
◆ 古仁屋港A地点スタート9:20
ピストルの合図とともにB地点へまっしぐらといきたかったのだが、
3人が上手く並べなかったり、船が交錯したりで少し手間取る。 最初の先頭は星さん。あらかじめ3人で話しあった結果
、星さんが一番焦らずイーブンペースを保てるということで3人のペースが出来るまで先頭。星さんは風邪気味の為その後は2番手か3番手を泳いで貰おうと決める。
水温はさほど冷たくない。
これならば冷えることなく泳ぎ切れるかも ・・・。
船は泳いでいる横で舳先を進行方向に向けて貰うはずだったのだが、
船長も初めてでなかなか苦心している様子。船の位置も全く定まらない。
前を行く内藤さんを追いかけながら船も確認する作業に苦心。慣れていれば前の選手だけを追いかけていれば良いのだろうが、船の近くを泳ぐのは初めてで恐怖感からどうしても船を探してしまう。
おまけに、普段プールの練習では殆ど下を向いて泳いでいる為、前を向いたまま泳ぎ続けるのは辛く、かといって泳ぎに専念すると前の選手を見失う。前を見ると誰もいなくヘッドアップし確認。
あれ、あんな所泳いでる・・・。(左前方だったり右前方だったり)
そして、その方向へ追いかけていくというジグザグパーターン。 おまけにこれをやると斜めに泳ぐためペースを上げなくてはいけない。
前と離れても船が遠く先頭の泳者にペースダウンの指示を出して貰えない。このパターンが幾度と無く繰り返され、だんだんとこのままでは16Km続かないという思いが膨らんできた。
先頭の泳者を10分毎に変更しながらB地点を過ぎC地点にさしかかった補給の時、2人との泳力差も思い知らされ、やむなく「このままでは続かない、10分毎の先頭の変更はやめて私を先頭に泳がせてくれ」と願い出る。そうすれば普段のOWSの時と同じように目標だけを確認しながら泳げる。おまけに私の場合2人あとに付かれても重さを感じない。鈍感なのか・・・?
そして、C地点を過ぎD地点に近づいた頃、船から渡連はもっと右だと・・・。(昨年の様な外洋からの流れはなく、私たちは結果
的にかなり大回りをしてしまったようだ。)
この頃全体を見ていた本部船では、あまりにも私たちがコースから外れてしまった為、一度3人を船に上げ、コース上に戻そうかという話がされていたそうな・・・、ただ、この3人だったら多分大丈夫だろうと・・・。うん、上げられなくてよかった。
D地点からE地点の渡連に向かう時は浅瀬で水の透明度も高いのだが、必死に泳いでもひとかきで10cmか20cm位
ずつしか進んでいないような流れ・・・。多分この様な時ほどトップの交代が有効なのだろうが、体調は良くファイトで乗り切る。流れに負けるという気はしなかったな。また、泳ぐコースももっと岸に近づいた方が良かったのだろうが、泳ぎに専念している時の岩場は怖い。
ようやく渡連の海岸が見えてくる。昨年の参加者から聞いていた最初の難関をやっと突破出来たようだ。
◆ 渡連到着11:05 時間1:45
渡連に着いたときはツヤ、イトウ組が補給をしており、他の海人のチームはもうとっくに先へと・・・。3人唖然。この時初めてコース取りを完全に失敗した事に気づく。迂回せず、真っ直ぐ渡連に向った方がずっと早かったのだ。
補給もそこそこにツヤ、イトウ組を追い越し次のスリ浜へスタート。
予想以上に遅れた為、内藤さん先頭でかなり速いペース・・・。遅れまいと私も追いかける。目標はFの赤崎、この間は水も澄んで珊瑚礁
がよく見える。掻いた以上に海底の景色も面白いように進む。流れに乗れていたのだろう。
赤崎を過ぎるとまわりには岸もなく、海底が深く底が見えない。自分が進んでいる感覚が無くなり辛さが襲ってくる。途端にペースダウンしたような気分だ。目標は遠くに見える海岸線だけ・・・。
ふと気が付くと星さんがいない。かなり遅れている。昨日からの風邪の為かな?と思ったのだか、後から聞いた話では、2人のペースがオーバーペースで、敢えて付いてこなかったと・・・確かにその通
りで、後になりその反動が私を襲うのであった。
スリ浜に近づいた時に感じたのだか、今回はいずれも海岸に近づくと水が冷たい、何故だろう。昨日降った雨の為川からの水がかなり入り込んだから?今までは何処の海岸でも近づくと水温は上がったハズなのに。
◆ スリ浜到着12:35 時間1:30 スタートから3時間15分
スリ浜に到着する時も前を行く2チームは確認出来ず・・・どの位
離されているのだろう。ただ、 この浜は珊瑚がとても綺麗で、うっかりすると足を切ってしまいそうなくらい。
もうすぐ全行程の半分、この時点では体調も良好、気になるのは海水でしびれた舌、あとは前にパドルで痛めた右肩が気になるが特に疲れはない。時間も予想していたより早く、完泳が見えてくる。
補給を終えスリ浜から金クビリ岬H地点を目指す。先ほどと同じように、珊瑚をみながらのオーバーペース・・・。
金クビリ岬を過ぎてからは次の目標地点俵小島へまっしぐら、しかし、この島は、後の山と同じに見え判りづらい。光線の加減で見えたり見えなかったり・・・曲者だ。
この時点で一気に目標を俵小島とはせず、白木岬、乙岬としていく方が海峡の流れの影響を避られ、目標物も近く泳ぎやすかったのかもしれない・・・。ただ、昨年の参加者から渡連から俵小島までは流れにも乗れ楽だったと聞き、それを鵜呑みにしていた為、そんな計画もなし・・・実際の流れは去年とは全く逆に近かったのに・・・。
ここからはさらに海峡泳の厳しさを思い知らされるのであった。
金クビリ岬から俵小島への1/3を過ぎた辺りからだろうか、水中でプッシュする度に肩に痛みが・・・、筋肉痛というより肩の内側。最初は右肩、そして左肩も・・・、だんだんと痛みが強くなり水を後方にしっかり押せない。
ピッチをゆっくりにして大きな泳ぎを試みるがこれもダメ・・・ただ腕を回す泳ぎになり私1人が遅れ始める・・・。波も朝とは違い段々と強くなっている。「完泳出来ない・・・?」と、泳ぎながら時々よぎる不安・・・。まだまだ、俵小島は遠かった。オーバーペースが祟ったのか。
この頃からドッとペースが落ちた私を気遣い、内藤さんがアドバイスやら方向を教えてくれるが素直に聞けない。兎に角俵小島を目指し腕を回すだけ・・・。
「なんで、こんな事やってるんだろ・・・」マイナス思考が頭をよぎる。
先ほどまで痺れていた舌もへん、海水が甘く感じる。どうなっちゃたのだろう。
そして、ようやく目の前に俵小島。
ひと安心したのも束の間、ここから反対側の陸までが長かった。今回の一番の難所。
後から聞いた話では、潮の流れに押し戻され進んでいなかったらしい。星さんか内藤さんの「こっちだ〜」の声に反応し、島に近づいて泳ぐことでやっと少しづつ進んだ。
やはり、流れが激しいときはロスしても陸に近づくのがベスト。
右方に曲がりやすい私はこの大会、逆回りの方が良かったな。
曲がらない練習もしなくては。
◆ 俵小島到着14:30 時間1:55 スタートから5時間10分
俵小島の回りは潮の流れが強い。私は見なかったのだが、島と対岸の間は川の様な流れがあったそうだ。
見たかったなあ・・・残念。そういえば風も寒く感じる位強かった。
しかし、ここに着いた時は2時半で、日が差しているにも関わらず夕暮れの様な明るさに感じられる。
あれ?私の体の機能が低下していたのか・・・。
そしていよいよゴールの古仁屋港に向けてスタート。しかし、ココからは俵小島の山が邪魔になり古仁屋付近は見えない。対岸に見えるビニールハウスの様なJ地点を目指す。波は高くなってきているが、恐れていた流れもさほど感じられない。ココで昨年の様な波や流れがあったら多分挫折したのかも。
しかし、苦あれば楽あり、さほどの流れも無くビニールハウスのある対岸に近づく。
この頃にはなんとかしてゴールにたどり着きたいと云う気持ちがピークに達しており、「次の目標は!」と私が叫ぶ・・・。この頃は3人は並ぶでもなく、それぞれが目標だけ同じにして泳いでいる。
ここからは岬、岬と目標をクリアしていくが、港に近づいた時「灯台を目標に!
」と云われた時は見えなかったなあ・・・。海ではもっとも判りやすい目標のはずなのだが・・・。で、与えられた目標は眼鏡橋(2重橋)。近づくと岸壁があり、
つぎの目標は青い船、と云われた時には大きな貨物船のような青い船が2つ
並んで停泊している。聞き返さず遠くの方の船を選択。辿り着いてもう一つ先〜と云われるのがイヤだった。
一つ目の青い船を越えた頃、2つの青い船の間にスタート地点の港の防波堤が見える。あの防波堤の間をくぐればゴール! 最後の気力を振り絞って一目散に。ただ、最後は、なんか半分おぼれかけていた様な気もするな・・・。
◆ 古仁屋港到着16:15 時間1時間45分
全行程6時間50分53秒
?時間が合わない・・・、んっま5分ぐらい。
防波堤をくぐってからは伴走船に乗せて貰い、後続のチームを応援しに今泳いで来たコースへ、そして達成感と共に一服。うまかったあ〜!
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