8月3日、朝4時におきて前の日より用意してたドーバの荷物をもう一度確認し5時にハウスを出た。
いざ、スピードハーバーへ。
ここにはオズモンドさんの船が泊まっている。
入り口に1ポンドを入れるとカートがあり、皆の荷物をカートに積み込み、船まで・・・。
5時39分に着いただろうか。
オズモンドさんが皆には6時といってあるので、それまでは皆と写真を撮ったりしていた。6時にオブバーサーとあと2人が現れた。
男の人2人と女の人1人。
船の準備を少ししてから、自分の荷物をケースに入れた。これはウリナリ(テレビ番組、同じようにドーバーをリレーで渡った)で見たことがある。
クリアケースに各自の荷物を入れるのだ。


第1泳者の真鍋さんがそわそわしだし、もう水着に着替えワセリンを塗っている。
シェークスピア海岸へ行く途中、同じような船が一艘、あの船も横断するのか。
もう、シェークスピア海岸まで波がすごく荒く右へ左へと船が揺れる。「どうしよう、こんな揺れがずっと続いたら船酔いをしてしまうのではないか」と思いながらシェークスピア海岸に着いた。
真鍋さんは浜へ泳ぎだし、ブーッという汽笛とともに泳ぎだした。
朝6時57分だ。
いつもとかわらずの泳ぎだった。
でも、さっきの波の所を彼は泳がなければならない。波の高さは1m超えくらいだろうか、泳ぐのにはおもしろそうな波だった。

第2泳者は真壁さん。
私は真壁さんの計時をしなければならない。これが悩みの種だった。アイランドスイム(ドーバーの練習として行った江の島〜城ヶ島間の往復約50km)では記入できなかったので、ここではちゃんと書かなくては記録に残らない。非常に大切な役割である。
も〜夢にまで出てきた。
私としては泳ぐことより、こっちの役割の方がずっと頭が痛かった。だけど、今回石井さんが親切に教えてくれて書くことが出来た。ホッとしている。
真壁さんは、1分間に59〜60回のストロークで、いつもは船から離れて泳ぐのに、今回はピターと船の横で泳ぎ、マイペースでバッチグー。

第3泳者菱沼さん。
いつもの菱沼パワーで泳ぎだしたが途中で平泳ぎに変わった。どうしたのだろうと見渡してみると、赤クラゲ大発生、まるでインベーダーゲームのようだ。
ありとあらゆる所にクラゲが・・・・・。
でも船からは、“泳げ〜、とまるな〜”と声援。
次は私の番なのに・・・クラゲ・・・怖い。
久保さんからは、「クラゲなんて大丈夫、負けるな、前の船を抜かせ」、といわれるが“1km位離れている船を抜かせるわけがない”と。

第4泳者。
さあ、私の番だ。
菱沼さんと交換し泳ぎだした。気持ちがいい。
「
本当にこれがドーバーなの。」
一応17℃だけど、練習の時よりあたたかい。私にとってはおてんとうさんも出ており、温泉気分だった。
波も高くないし、下も透き通って見えないきみどり色だ。こわいものもいない。反対にいえば日本の海で泳ぐより楽かも知れない。
いろんな事を考えながら泳いだ。歌を歌った時もある。ドーバーへ来るまでいろんないきさつがあった。頭の中を色々横切ってくる。涙を流した時もある。
1時間というのはとても長いようで短い、こんなに泳いでいるのに、ちっとも15分経過の紙が出てこない。まだまだかと思ってたら紙をだしはじめた。30分経過の紙だ。どうも後から聞くと忘れていたらしい。
「えっ、あと30分しか泳げないの」という感じで十分楽しく泳がせてもらった。
第5泳者、奥澤さん。
この人も、いつもの泳ぎとかわらずマイペースでバッチリグ〜。余裕の泳ぎである。
奥澤さんはわたしにとっては唯一のライバルです。こんなに若い私と一緒ぐらいか奥澤さんの方が少し速いぐらいで、いつも心のなかでは「奥澤さんにはまけたくない。」と思っています。
泳いでいるときは安心してみていられます。だけど私の泳ぎ終わった後なので、けっこう着替えたりしてあまりみてあげれなかったのが残念です。
このチ−ムの名前はオクザワチ−ムといい、私たちのリ−ダ−で、奥澤さんの声がかからなかったら私はド−バ−で泳ぐことはできなかったです。
顔は怖そうだけど笑うとかわいいし、とても優しくて、なにげないジョ−クに私はいつもひかかっています。
「ありがとう、感謝しています。」
第6泳者、栗山さん。
練習の時もそうだが、痩せて筋肉質なので、1時間泳ぐのが精一杯。
泳ぎは順調に泳いでくれたが船へあがる時は、凍えて死にそうな程ブルブル震えて足が動かず、みんなに引き上げてもらった。
とても辛そうであと一回順番がまわってくるのに、大丈夫だろうか?
真鍋さんは波よいをしたのか、ゲーゲー吐いている。
薬を飲んでも吐いてしまい死んだようになっていた。
そして、またもや第1泳者の真鍋さん。
さっきの船酔いはどこへやら、「気持ちいい」と叫び泳ぎだした。
ピッチも速い。私たちは「おそ〜い」、「スピードを上げろ〜」と声援、その間石井さんがくれたリンゴをくれ、オズモンドさんがメロンをくれ、食べながら応援した。
「リンゴおいしいよ、早くおいで、食べるぞ〜」とか、言いたい放題。声援も結構面白い。
船に上がった真鍋さん「腹へった〜」と一言。
笑っていた。一緒にバナナを食べた。
次は真壁さん。
ほんといつ見ても大きいストロークで綺麗だ。
次は菱沼さん。
私としてはいまいち、スピードが落ちている感じがした。
赤クラゲ一匹発見。
次は私の番で複雑な気持ち。ここで1時間およいだら私の夢がおわってしまう。
「とても寂しい、泳ぎたくない。」だけど私は1時間悔いが残らないようにインタ−バルの気持ちで泳いだ。
相変わらず栗山さんはガチガチ。後少しでゴールの時真鍋さんに交代。
船からボートが出て岸まで真鍋さんを誘導した。フランスのグルネ岬からカレイの間断崖絶壁の下に到着、19時であった。
12時間3分
私たち奥澤チームは、ドーバーを横断した。
コ−チ 石井さん
第1泳者 真鍋さん
第2泳者 真壁さん
第3泳者 菱沼さん
第4泳者 藤田さん
第5泳者 奥澤さん
第6泳者 栗山さん
補欠 久保さん
真鍋さんには皆から石を拾ってこいと言われたが、石が無く砂を水着に入れて持ってきた。 ご苦労様。
帰りの船はとても寒く震えていた。
本当は6人でフランスに上陸し写真を撮る予定だったが、岩だらけで危ないと言われ撮れなかった。
ねむけももよおし、これがなにより辛かった。
3時間かけてスピードハーバーについた。それぞれ荷物を持ち、全員写真を撮り、歩いてハウスへ。みんなハラペコ。
ドーバーの町はサタデーナイトで、若者が盛り上がっていた。ケンタッキーがやっていたので、そこで真鍋さんと私と栗山さんとでいつものバケットを買いハウスへ。
シャワーを浴びた後、赤ワインを飲みながらチキンを食べ、みんなつかれているので早めに寝た。
次の日もまた練習だ。