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プロローグ
今年になるまで全く考えていなかったオーストラリア、パース行き。
年明け辰巳でヤスさん(奄美や初島を一緒に泳いだ内藤さん)との練習後、ロットネスト海峡横断20km水泳レースのマネージャーが決まらないとの話を聞き、冗談で「ワシがやろうか?」と言ったのが始まりだった。
その時はそのまま帰ったのだが、次の日あたりからそれを考えるたびにワクワクする自分に気が付く。「ただ、マネージャーでは面白くない。私がパドラー(シーカヤックでの伴走)をできないか」、と・・・。
このレースは、ソロでもデュオ(2人のリレー)でも、4人リレーでも1チームにそれぞれのパドラーと船が付くことが義務付けられている。パドラーでの参加が可能だと聞きヤスさんに連絡、なんと彼も私に頼もうと考えていたところだった。
結局、同じ日程で予定を入れていたテニアンをキャンセル、ロットネストツアーに切り替え、それからはヤスさんの練習に付き合ったり海で寒中水泳の伴走をしたり、わざわざ荒れた海へ行きシーカヤックのテクニックを磨いたりの私なりのこの大会へ向けての準備の日々が続く。
そしていよいよオーストラリアへ発つ時、ワクワクドキドキ、自分のレースでもないのに久しぶりのこの感覚。

成田からパースまでの飛行は約10時間、寝れているのか寝ていないのか。
「しっかり寝ないと体調が・・・」という思いもありなんとも辛い。
4時過ぎ頃か・・・、東の空がしらみはじめた頃、空いている窓側の席に移り初めてのオーストラリアの大地を見ようと試みるが暗いだけでダメ。
只々地平線を眺める。
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