午前5時45分スタート直後
日の出前、私がシーカヤックで海に乗り出しスイマーを待つ為の良いポジションを決めているうちにレースはスタート、
大勢のスイマーが向かってくるが、薄暗い海の中ではスイマーは目印を付けないと全く同じに見える。
かなりの選手が通り過ぎた後もスイマーのヤスさんを見つけられない。(周りの雰囲気に呑まれて最初から飛ばし過ぎちゃダメだよ〜とは言っていたのだが)焦り始めた時、沖合からスタート方向へと向かう私へ後方から「ハルさ〜ん」と声をかけられる。
スタート直後の一番の難関をクリアしホッと一息。ただ、細長いサーフスキーに乗った女の子がよくとおる声で「ブライア〜ン、ブライア〜ン」と叫びながらいつまでも私達の前後を漕いでいたのが印象的だった。

唯一のチームの目印がこのインディアンのかぶり物。
私がマネージャーの乗る船を確認出来たのはスタート15分後位だったか。
これのお陰で船に乗ったマネージャーはかなり最初の頃から私達を確認出来ていたらしい。
不安になっていたのは私一人だったのか・・・ただ、スイマーはパドラーを見ながら泳ぐためキョロキョロする私を見て心配していたかもしれない。

並んで漕いでいると段々と空が明るくなりやがてスイマーとパドラーの背中に日が差し込んでくる。コテスローからゴールのロットネスト島へは地図の上に定規で真横に線を引けるぐらい真西にある。

連続して伴走しているとスイマーを見なくても音で泳いでいる位置やペースが段々と分かってくる。
そして、ロットネスト島に近付いた時、合図もしないのにストロークの音が止まった。ふと見るとヤスさんは丸くなりうずくまっている。(そう、それまでは私が合図しない限り彼は泳ぎ続けていた)
そして、ひと呼吸してから苦しそうな顔で「クラゲに刺された」と。
後から聞いた話では、スタートしてからそれまでにもクラゲには何度も刺されていたのだが、予期していた為さほどダメージも無かったらしい。ただ、この時は水も澄み綺麗になった海で、もういないと思った時にやられ、その上、腕に巻き付かれた為それを振り解いていたらしい・・・。いやはや、くわばら、くわばら・・・。

補給は30分毎、水とゼリー飲料をカヤックに乗っている私が手渡す。
今思い返してみると、なんだか私の方がこの補給時間が待ち遠しくなっていた。
いや、私は飲みたい時にスポーツドリンクを飲んでいたのだが、泳いでもいないのに息苦しいような。案外伴走している緊張感から辛さを感じていたのかも知れない。スイマーに構わず不用意に近づいてくる船がある時意外は私の心拍数が上がる事もなかったのだが・・・。

そして、ようやく見えた目印のフィリップロック。
(これが近づいて来た時はホント嬉しかった)
この島に近づいた時、補給時間になったのだが、ヤスさんも私もゴールまじかと思い込み補給をしなかった。これは一番最後にペースを崩す結果となる。あらかじめロットネストの正確な地図を見ておけば良かったのだが1kmもない位と思っていたゴールまでの距離は2km以上あった。多分上の写真の位置からは3km位で、ゴールまではこの付近から1時間以上かかっている。

ゴールに近づき上陸の支度をする日本の尾辻・白須Duoチーム。
ゴール直前、尾辻・白須Duoチームと並ぶ。
フィリップロックを通り過ぎるとゴールの目印となるロットネストホテルが見えてくる。
ただ、この建物が見えてからもゴールまでは結構あり最後の追い込み、いや〜あ苦しそうだった。
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