チーム

こうして始まった海峡ソロ横断泳だが、レース出場者は皆チームを組んでいる。写真はレース前前日のチーム結成ミーティング。向かって左からクルーザーの船長、メインパドラーのハルさん、通訳のNorikoさん、マネージャ(ハルさんの奥さん)、私、ツアー公式パドラー。こんなにたくさんのサポートを得て泳ぐ自分は幸せ者だ。

右の写真は、船長にレース中の進路のとり方について聞いているところ。
とにかくGPSで見てスタート地点とゴール地点を真っ直ぐ結んだ線上に誘導する、とのこと。
表現は違ったが、自分の考えていた作戦と同じだったので、安心してお任せする気になった。

レース中のチームの様子を写真で見てみよう。


クルーザーの船長とその友人。

レース中自分はずっと泳ぎ続けていたので、自分たちのチームの船がどんなものだったかあまり覚えていない。写真で見るとなかなかいい船だ。船にはマネージャが乗っている。
マネージャを楽しくこなすには、船酔いに強くなければならない。過去に、長いレースのマネージャを2回とも船酔いせずにこなした自信もあり、今回も揺れる船上で余裕の笑顔。他に乗船したゲストの皆さんは、酔ってしまってたいへんだったそうだ。このクルーザーを母船として、カヤックが二艇、泳者をサポートしてくれた。一艇はメインパドラーのハルさん。
普段は泳者としてライバルでもあり、私の泳ぎの癖やペース配分などをよく知っている。もう一艇はツアー公式パドラー。
メインパドラーが補給飲食料の補充やトイレのために母船に行っている間、彼らが私の伴走をしてくれた。メインパドラーとの交代はスムーズで、おかげでスタートからゴールまで私の補給以外の理由で立ち止まることはなかった。



泳ぎに集中

手厚いサポートの中、コース設定や補給などは、船長とパドラーに完全に委ね、ひたすら泳ぎに集中できた。
ゴール直前にパドラーと別れるまでは、ヘッドアップをしての前方確認もしなかった。1回だけゴール前で集中が切れたが、それ以外は結局スタートからゴールまで集中を切らすことがなかった。

泳いでいるときは、コーチから学んだフォームの注意点をつねにチェックしながら、また、補給の時には無駄な動作で脚がつったりしないよう集中していた。
補給は30分に1回と決めていた。パドラーが手のひらをこちらに向けて止まれの合図をしたら補給だ。

長距離のレースでは、補給の時間をまだかまだかと気にすると泳ぎの集中が切れてしまうものだ。そこで、長時間泳ぐときの心がけとして体内時計の進みを遅くすることにした。
そうすることで、補給で止まれの合図が出るまで、それを待ち焦がれるというようなことはなかった。だいたい自分の感覚では20分くらいのときに30分経過の止まれの合図が出た。
補給には、カーボショッツとアミノバイタルウォーターチャージを主に使った。それぞれ、赤ラベルと青ラベルのペットボトルに入れたので、パドラーとの会話は「赤」「青」という単純なものが多かった。そのほかは、まれにスタート後の経過時間を聞いた。
前夜作ったおにぎりはスタート後約2時間と約4時間経過した時、それぞれ1個ずつ食べてみた。2回目は半分しか食べられず、残りは魚のえさになった。

スタート後3時間くらいの時には、おなかが少し張ってきたので、仰向けに浮きをとり、水着を下げて排便を試みた。数分がんばってみたが、踏ん張りがきかず、結局出なかったようだ。


きたない話で失礼。



続く

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